はじめに

ジャズ理論 目次(その他の項目)

私は元来とても怠け者です。この理論のサイトを作ろうとした理由の一つに、生徒さん達にジャズ理論を、なかなかうまく伝えられず何か教科書的なものが、あったほうが楽だなぁ… というのも正直あります。高校受験以降は、まともな勉強をしてこなかったツケでしょうか、まともな文章が書けていないことは重々承知です。ただ、それを気にしすぎると前に進めなくなると思いますので、幼稚な文章であることをわかった上で、あえて先に進ませていただこうと思います。そして、ある程度キリのよいところまでいったら、すこしでも読みやすい文章になるように推敲していきたい思います。ですので、今現在このサイトの多くはラフスケッチ程度の段階と思ってください。 皆さんには大変読みずらいものであることを予めお詫び申し上げます。また、楽譜などの記載に関して単純なミスも多いかと思います。もしお気づきの場合、連絡して頂けると、とても助かります。

このサイトでは音程、音階、コード等の基本的な音楽理論は省かしてもらっていますのでご了承ください。

①このサイトで書かれている理論は、著者の独自解釈が多く含まれています。

本サイトは私が、今まで学んできたジャズの理論を土台に、 「よりシンプルにより実践的に」に重きを置いた上で、私が実際に演奏する時の感覚などを出来るだけ理論に反映させようとしたものです。ですので一般的に出回っている理論書と多々違っているところも多いのですが、それは私の解釈だと思ってください。そして、みなさんも、いろいろと学んで頂き、各自の感覚を大事にした独自の理論を構築していくことを望みます。

② 全ての曲が分析できるわけではありません。

このサイトが取り扱える曲の範囲は、いわゆるジャズのスタンダード曲で、ガーシュインやコール・ポーター等の作曲した今からだいたい70~80年以前の曲だと思ってください。それ以降の曲特にジャズミュージシャン自身が作曲した曲などには、このサイトでは取り扱わない理論がベースになっているものも多々ありますので、分析していて、分からないところが出てきても決してめげないでください!
※感覚的に言えば、日本のジャムセッションで使われる定番本になっている納浩一さんの「ジャズ・スタンダード・バイブル」(通称黒本)に掲載されている8割の曲は、このサイトの理論でコードスケールが導き出せます。

③ここで求めている最終的なものはコードスケール。 どうしても分からない時は基本に戻ってあたりをつける。

コードスケールとは、アドリブを演奏する上で、軸となる音階です。ひらたくいうと、その音階の音を演奏していれば、音は外さないという魔法の道具です。このサイトではどうやったら、そのコードスケールを導きだせるか?を解説しているわけなのですが、上記の通り、全ての曲が分析できるわけでもありません。また、曲の一部分だけ、どうしても分からない。という状況もでてくるかと思います。でも、もしもそうなっても決してめげないでください。その時は、コードスケールの導き出し方の基本「コードトーンの間を、そのコードが置かれている調性の音階で埋める」に戻り、自分の耳を信じて、推測でスケールを出してください。かく言う私も自信を持って、「このスケールはこれだ!」と言えないまま、よく分からないで演奏している曲などたくさんありますので、いざという時は自分の感覚を信じて演奏しましょう!

演奏者にとって最後に信じるものは自分の感覚でありたいと思います。(そのためにも日々の訓練!)

④理論はあくまでも理論

③でも書きましたが、コードスケールとはその音を演奏していれば音が外れない便利なものです。そして私を含め音楽的優れた感覚を持っていないだろう大多数の人々によって努力によって、より高いレベルにたどり着ける道しるべ的な、とても大事なものだと思います。

ただその一方で理論の積み重ねだけでは 、ただの音であり音楽ではないと私は思います。僕が大事に思うのは、演奏の8割くらいを、しっかりとしたもので(理論に基づくアプローチ)で固めて、最後の2割は感覚的でありたいと思います。練習は基本に忠実に(人前での)演奏は培った基本の上での応用編!全てを忘れて演奏に集中!
※練習は演奏の時に全てを忘れて演奏出来るためのものだと思います。

技術(言葉で説明できるようなもの)は真似できますが感覚(言葉では説明が難しいもの)は各自のものなので、そうそう真似できるものではありません。もちろん参考にするのはよいことだと思いますが、それよりも*各自が持っている感覚を磨いていくことが大事かと思います。そのような努力の積み重ねがきっと人をひきつける魅力的な音楽になるのでは?と思います。

※語学を学ぶ時に、いきなり有名な作家の文体を真似したりしないように、アドリブ習得の最初の段階では、まずは自分でフレーズを作ることをお勧めします。偉人たちのフレーズを研究したり真似するのは、ある程度自分でフレーズが作れるようになってからをお勧めします。

全てを学び、そして忘れろ。 マイルス・デイビス

このサイトの合い言葉にしたいと思います。

*人は、それぞれ固有のメロディーを持っている。 ギル・エヴァンスの言葉です。