カテゴリー: ソロピアノ

Solo Piano Over The Rainbow 土台の崩し方3と実際の演奏方法

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演奏の土台となる和音に省いていた元々のメロディーや、ガイドラインを繋げるようなフレーズを足していきます。

音源 Over The Rainbow 11 (繰り返し等省略)

 


両手のコンビネーションに注意(右手が動いたら、左手は抑える。音楽的に不自然な間は埋める。など)しながら、今までの課題を混ぜて実際の演奏に仕上げていきます。(下にサンプルとして楽譜は載せましたが、慣れてきましたら即興的に演奏できるようにトライしてください)この演奏に特に法則はないと思われ、自分のイメージ通りに演奏できるようになるまで、何度も何度も試して、しっくりくるようになるまで練習してください。

音源 Over The Rainbow 12 (繰り返し等省略)

Solo Piano Over The Rainbow 土台の崩し方 その2

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土台となるサウンドの崩し方の基本的な考え方は、音楽的に不自然に空いてしまう間をどう埋めていくか?だと思います。今回の課題は、その間の埋め方の一つで、左手で土台の1オクターブ下のルートの音を弾いて、間を埋めてみましょう。また、一応今回は「その可能性がある」という事で全てのオクターヴ下のルートを書いておきましたが、私自身は下線2本のシ♭より下は、あまり使わないかな。そのような感じで、各自の感覚で、使えそうな範囲を決めておくとよいでしょう。

※1 パターンを逆にして、先にオクターブ下のルートを弾いてから遅れて土台を弾くパターン
※2 ※1と同じくオクターブ下のルートを先に弾くが、同時に右手の土台も一緒に弾くパタ―ン
※3 同じコードが続く場合3拍目は弾かなくても、感じ取れるので省略するパターン

音源 Over The Rainbow 9 (繰り返し等省略)

次は ①スムーズなベースライン ②クリッシェ ③ペダルトーン を使ってみましょう。
この3つは使える箇所が決まってきてしまうので、覚えてしまいましょう。

語彙説明
①ベース音とベース音の間を、スムーズに繋げる(主にベース音間が3度の時)
②比較的一つのコードが長く続く時に内声の音を変化させる
③調整が比較的に安定している箇所で、その調の主にⅤまたはⅠをベースに使う
④主にメロディーの動きがない時に、ガイドトーン(コードの3度と7度)の連結を繋げて(m7の7度からドミナント7の3度へ)あげることで間を埋める。

音源 Over The rainbow 10

Solo Piano Over The Rainbow 土台の崩し方 その1

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前回練習したのは、音楽の3要素 メロディー・リズム・ハーモニー の中のハーモニーで、今回はリズム(ジャズのスローのリズム)にのせて、いかに崩していくかを学びましょう。

まずは前回までの確認ができましたら、両手のコンビネーションを練習していきましょう。
いくつかパターンを書いておきましたので、まずは一つのパターンで最後まで通して演奏して(音源は最初の8小節だけです)慣れてきたら、その他のパターンとの組み合わせを自由にやってみましょう。

音源 Over The Rainbow 5

音源 Over The Rainbow 6

音源 Over The Rainbow 7

音源 Over The Rainbow 8

Solo Piano Over The Rainbow 土台作り

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ジャズのソロピアノといっても、いろいろなスタイルがあるので、これからご紹介するのは、あくまでも、そのうちの一つのやり方にすぎないと思ってください。

まずは演奏する上で大事になってくる、土台というべきハーモニーを押さえられるような練習から始めていきます。

① メロディのガイドラインとベース音の位置決め

メロディーから大事な音だなあと思う音を抜き取り、その音に対して、近すぎず、遠すぎずの距離にベース音を配置します。(必ずしも答えは一つではありません)

音源 Over The Rainbow 1(繰り返し等省略)



② 7th(6th)を主に左手を中心に加えていく

左手の親指に7th(6th)が来るように試してみます。ルートの位置がローインターヴァルリミットにかかってしまう時は、左手の親指はルートを重ねて、右手で7th(6th)を押さえます。

※1.2.3は上記の理由(ローインターヴァルリミット)により、左手の親指でもルートを押さえてます。※2.3.は、右手の親指で7thの音を押さえています。※1は、メロディーの音と半音でぶつかってしまうので、7thの音は避けます。その時は7thの代わりに6thを使えるのですが、今回はポップスでよく使われるadd9と呼ばれている押さえ方を選びました。 

add9 3和音に乗っかかる音として7thの音は使わず、9thの音を使う和音。主にポップスで使用される。
例) Cadd9 ド・ミ・ソ・レ 

音源 Over The Rainbow 2(繰り返し等省略)

 

 

③ 3rdを加える

各コードの3rdの音を、主に右手の内側に配置する。これだけの音数でも響きの骨格的なものは表現できます。

※1 
ガイドラインの音が既に3rdの音なので、右手の内側に3rdの音は必要ないが、このケースでは、低い音から跳躍したメロディーの音を補強する為にあえて重ねた。

※2 ※3
ガイドラインに3rdがあるので、右手内側には配置しない(※1は例外)

※4
ガイドラインが4thの場合、すぐ下に3rdを配置すると音がぶつかり、1オクターブ下に配置すると、右手でつかめない(仮に、つかめたとしても簡単にはつかめない)ので3rdは省略されることが多い。本来の表記されたコードネームとは、違う響きになってしまうが、演奏しやすさを優先する。

音源 Over The Rainbow 3(繰り返し等省略)



④ テンション 5th ポイントづくり 等を使ってサウンドを整える。

上記の音をうまく配置することによって、ジャズっぽいサウンドがする土台を作る。
ポイントは、なるべくテンションの音を含めることと、もしくはコードの響きに何かポイントを作ることです。

※1 
7th(6th)の音がないですがadd9という響きでポイントを作っています。

※2
ガイドラインが3rdの音なのでテンション9thの音を使うと、半音でぶつかってしまう等テンションの音が使いずらい箇所なので、跳躍したガイドラインの音をオクターブ下で支えるという(地味ですが)ポイントを作る。

※3
Gm7はこのキーのⅢm7になり、テンション9(ラ♮はこのキーの音階の音ではないため)が使いずらいコードです。ここでは右手でB♭のトライアードにすることによって少しでもポイントを作っています。

※4
テンション9(ファ)の音を使うとメロディーと全音でぶつかるために今回は避けました。(気にしないというケースもある。好みの問題)その代わりに選んだルートの音はベースの音と被りますが、Maj7の音とぶつかることによって(ここは内声だから構わない)ポイントを作っています。

※5
④と似ていますが、楽譜には書かれていない省略されたメロディ―の中に5thの音が使われますので、土台からは外しました。

※6
ガイドラインが4thの音なので3rdの音が使いずらいので(完全ではないですが)Dm7 / G っぽいサウンドで、(ラな♮が使えないのでDm7ではないですが)少しでも凝ったサウンドを作っている。


⑥と同じ理由で Cm7 / F という、少しでも凝ったサウンドを作っている。

音源 Over The Rainbow 4(繰り返し等省略)