分析の仕方

ジャズ理論 目次(その他の項目)

ジャズのスタンダードチューンである、Out Of Nowhere を使って分析の仕方を解説していきます。

※印刷用 このページの楽譜がまとめてあります。

①楽譜を用意する。(今回も著作権がよく分からないのでメロディーは記載しないでおきます)

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ドミナント7thコードを中心に、矢印やカギ括弧をつける。転調の有無の確認。
(この曲では転調はありません)

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③ダイアトニックコードの分析を書き込む。

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※1 ドミナント SUS47 のコードスケールは基本的にはミクソリディアンだが、3度の音は、 SUS47 の響きとぶつかるので、スケールノート(注意すべき音)になり第4音がコードトーンとなる。よって、通常のMixo.と分けるためにMixo(4)と表した。また、機能も詳しく書かれている理論書を見たことがないので、はっきりとしたことは言えないのだが、 ドミナント SUS47 は増4度音程がなく強い解決感はないが、主和音の前に置かれた時や、今回のようにⅤ7の前に置かれた時も、ドミナントとして分類しました。

※2 楽譜に書かれているコードが3和音の場合は、前後の流れから第7音(又は第6音)を推測して、コードスケールを決めます。

④残っているコードの中からドミナント7thコードを中心に、Sed.D・Ext.D・Sub.D・SFD、それに付随されるRelコード等の分析をする。

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※1 頻繁に使用されるモーダルインターチェンジコードの表には載っていなかったコードですが、Eb7が5度下、または半音下のコードに解決していないのと、メロディーから モーダルインターチェンジコード を予測します。Eb7はCフリジアンモードから派生するコードと考えることができます。

※2 通常Ⅴ7/Ⅱではファは♯するが、 メロディーにファ♮の音があるためコードが変化したもの。

※3 少し細かいですが、SⅤ7/Ⅴは通常Ⅴ7に進むので、今回はⅤ7sus4に進んでいるので、本来進むべきコードに解決していないので、一応(   )をつけておきました。

※4 本サイトではⅤ7sus4は解決感は弱いですがドミナントとして分析します。

⑤さらに残りのコードを、M.I.コード・Dimコードなどで分析する。

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⑥導き出されたコードスケールを書き出す。

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分析終了です。