ピアノによるウオーキングベースラインの作り方 その1

その他のウォーキングベースラインの作り方 練習項目(リンクされたページ 下部)

各コードのルートと5度の音を2分音符で演奏する

確認事項

ピアノでウオーキングベースラインを練習するにあたって、まず音域を確認しておきたいと思います。
これは、絶対に守らなくてはいけないものではないとは思いますが、知っていれば何か迷った時の判断基準になると思います。

①は通常のベース(5弦ベースなどもあるので)最低音です。ベーシストは、この最低音まで使ってベースラインを作るわけですが、私自身はもうちょっと上の音のソ(②の左側の音)くらいを目安にしています。(ただの私の感覚です)そして上の音は時と場合によるのですが、使ってソ(②右側の音)までかなと思います。ほとんどの場合は、その下のレかミくらいまでではないでしょうか。音域は音の好みの問題であるのと、演奏スタイルにもよるので、一概には「ここからここまで」とはいいがたいのですが、私が今まで生徒さんの演奏を見てきた範囲では、慣れていないうちはベースラインが少し高めになる傾向があるような気がします。

それでは、ウォーキングベースラインを練習していきましょう。

下の楽譜は枯葉の1~8小節目のコード進行です。この部分を使ってウォーキングベースラインの作り方を説明していきます。

注意
※読みやすさを優先する為に、実際の音より1オクターブ高い音で書かれています。演奏する時は1オクターブ下げて演奏してください。下の音源は実際の音(楽譜より1オクターブ下げ)で再生されます。

※①と②では、ベースラインのつながりは気にせず、ひたすらパターン練習(音が飛ぶので弾きづらいですが)③以降は5度の音から次のコードのルートに行く時に出来るだけ近くの音に進んでください。

2分音符を中心に演奏すること(③~⑤)を「2フィール」や「イン2」などと呼んだりします。主に、ジャズの中では「歌もの」と呼ばれている、ガーシュイン、コールポーターなどが作曲した、もともとはジャズの曲ではなかったものを演奏する時、メロディー部分(ジャズではテーマと呼びます)のベースパターンとして使われたりします。⑤のパターンはメロディーの空いたところで使ったりすると良いでしょう。

音源①

音源②

音源③

音源④

音源⑤