練習曲Ⅲ F Blues
課題18+α ブルーノートスケール
今回の課題ブルーノートスケールは基本的にはブルース形式の曲ならば、どの小節でも使えます。ただし便利な分、副作用とでもいうのでしょうか、安易に使ってしまいがちな傾向があるようです。短いアドリブソロならば、ブルーノート一つのアイデアでも何とかなるかもしれませんが、基本ジャズのアドリブは長いです。ブルーノートスケールのただ一つのアイデアだけでは、長いソロは少々厳しいかと思いますので、基本的なアプローチとしては、今まで練習してきた「コードトーン・コードスケール・半音」の組み合わせをベースとして、効果的にブルーノートスケールのフレーズを使っていくのが最初は良いかと思います。
※ジャズ史上、間違いなく最も重要なミュージシャンの一人であるサックスのチャーリーパーカーの演奏を分析してみると彼の有名なブルースの演奏4コーラス(48小節)の中で、ブルーノートスケールが土台となっていると思われるフレーズは3~4つで、全体の演奏からの割合としては、とても少ないです。
課題18+α – 1 ブルーノートスケールの確認
Fのブルーノートスケール F A♭ B♭ B♮ C E♭ F
ブルーノートスケールが各コードでどのような響きをするのか確認します。
1コーラス目(1~12小節) 8分音符でのブルーノートスケールの演奏
2コーラス目(13~24小節) 3連符でのブルーノートスケールの演奏
3コーラス目(25~36小節) リズムをつけてブルーノートスケールの演奏
4コーラス目(37~48小節) ブルーノートスケールのアドリブにトライ!
奏音源(BPM80)
伴奏音源(BPM100)
伴奏音源(BPM120)
課題18+α – 2 実際のアドリブ演奏の中でのブルーノートスケールの使用イメージ
課題18-2 のサンプルとして使われた、一部をブルーノートスケールを元としたフレーズを混ぜてみました。(ちなみに3カ所使いました)ブルーノートスケールは非常に個性が強いため、使うタイミングに気をつけないと、他のフレーズ(コードトーン・コードスケール・半音によるフレーズ)との繋がりが不自然になりがちです。いろいろなミュージシャンの演奏を聴いてブルーノートスケールを使うタイミングのコツをつかみましょう。
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