分析の仕方

ジャズ理論 目次(その他の項目)

実際の曲を今まで学んだ範囲(ダイアトニック・コード セカンダリードミナント)で分析した参考例です。
(答えは必ずしも一つではありません。ここでは最も一般的に考えられる分析をしてみました)

問題
分析がされているコードのスケールを書き出してみましょう。
(スケールの各音に対する役割も T9 S4 R など)

解答はこちら

*1 Em7♭5は、Ⅶm7♭5であり、ダイアトニック・コードなのですが、本来の機能であるドミナントの動きはここではしていません。ですので、「本来の動きをしていません」という意味を込めて分析のローマ数字を( )で囲います。コードスケールは、そのままのロクリアンを選択します。

私個人の話ではありますが、以前、 Ⅶm7♭5 はドミナントの動きをしていないという事で、リレイティッドティッド・コードというタイプに分類していたのですが、やはり 「Ⅶm7♭5 はダイアトニックコードである」ということに重きを置き、本サイトでは今回のようにⅤ7/Ⅵの前に置かれた Ⅶm7♭5 は( )をつけて表記したいと思います。

*1 のコードをダイアトニック・コード リレイティッド・コード、いずれの機能で分析した場合でもコード・スケールはロクリアンとなり変わりはありません。

*2  このG7はキーFの中では通常C7に解決することが多いです。このケースの場合、本当はC7に進もうとしていたが、実際進んでみたらCm7 だった。そのような感じで解釈してください。(G7のところでは、あくまでもC7に進む感じで演奏するということ)矢印はCm7に解決させますが、スケールはあくまでもC7に進む前提で導き出します。また、そのニュアンスを表すために分析は( )を使います。

※ 7~9小節目までをキーB♭と考えることもできる。キーB♭と考えた時でも7と8小節目のスケールはキーFとして考えた時と同じ。違ってくるのは9小節目がイオニアンになること。イオニアンスケールを選ぶと7小節目~E♭7の10小節目までミが全てフラットになるので演奏しやすくなる。