そんな魅力的な音楽なのに…

現実問題として、ジャズは多くの人たち(とくにジャズに興味のない方たち)の前で演奏する機会、触れられる機会が極端に少ないかと思います。これは私をはじめ仕事としてジャズをしている人間の怠慢であり由々しき問題だと思います。

私の話をすれば、小さい頃からクラッシクピアノを習い、中学生で少しだけ吹奏楽と、中学、高校とロックバンドを、高校生の時は県立の普通科ではありましたが、クラッシック音楽を専門的に学べるところに通っていました。そんな比較的に恵まれていた音楽環境にいた私でも、ジャズに出会えたのは、高校生の時、それもほんの偶然によるものでした。

そんな偶然が、「音楽が好きだ!」という気持ちには確信は持ってはいたものの、何をやってもうまくいかなかった当時の私に「進むべき道は、これだ!」と決意させ、人生が大きく変わっていくきっかけになりました。(もしかしたら、大事なことほど偶然によって決まることって多いのかもしれませんね)

このような経緯もあり、私にとってはジャズを、どうにかしてみんなに知ってもらう。そして、それがきっかけでジャズを演奏したり楽しんだりして。そしてそして、願わくば1人でも多くの人にジャズの世界に プロとして挑戦してもらいたい。そして一緒に盛り上げてもらいたい。(私がジャズ界に貢献できているかは未知数ですが)そう願っている私にとって、「ジャズをより多くの人に知ってもらうには?」ということは、どうしても取り組みたいテーマなのです。