スケールの導き出し方

ジャズ理論 目次(その他の項目)

問題1 Fドリアンの導き出し方


①スケール名を翻訳します。
ドリアンは イドで2番目ですのでレミファソラシドレ 。Fは主音を表しますので、Fドリアンを翻訳すると
「Fから始まる レミファソラシドレ」 となります。

②元になっている音階を探します。
Fがレと考える(ある長音階上の2番目の音がレ)時のド(主音)は何の音か?
※英文字が固定ド読み、カタカナが移動ド読みで音を読んでます。
ドとレの音程は長2度なのでFの長2度下の音、E♭が元のスケールの主音になります。

③元になっている音階(この場合のEb長音階)の調号をそのまま、元のスケール(この場合Fドリアン)に音階につけます。
Fドリアンですから、とりあえずは Fから始まる音階なのは間違えないわけで、まずはファソラシドレミファ と書き出します。そこに②で導き出したFドリアンの元になっている音階E♭の調号 シ ミ ラ にフラットをつけていきます。その結果、

解答1 Fドリアン ・・・ ファ ソ ♭ラ ♭シ ド レ ♭ミ ファ  となります。

問題2 B♭リディアンの導き出し方

①スケール名を翻訳します。
リディアンはイドフリで4番目ですのでファソラシドレミファ。B♭は主音を表しますので、B♭リディアンを翻訳すると、
「B♭から始まる ファソラシドレミファ 」となります。

②元になっている音階を探します。
B♭がファと考える( ある長音階上の4番目の音がファ )時のド(主音)は何の音か?
ドとファの音程は完全4度なのでB♭の完全4度下の音、Fが元のスケールの主音になります。


③元になっている音階(この場合のFの長音階)の調号をそのまま、元のスケール(この場合 B♭リディアン )に音階につけます。
B♭リディアン ですから、とりあえずはB♭から始まる音階なのは間違えないわけで、まずは♭シドレミファソラ♭シ と書き出します。そこに②で導き出した B♭リディアン の元になっている音階Fの調号 シ にフラットをつけていきます。(この場合、すでに開始音として、すでにフラットがついています)その結果、

解答2 B♭リディアン  ・・・ ♭シ ド レ ミ ファ ソ ラ ♭シ  となります。

慣れてきますと、長音階、短音階のように、ドリアン、リディアン なども各スケール名を聞いただけで音階が出てくるようになるのですが、それまでは指を折りながら「イドフリミエロ」と数えながら、スケールを出していきましょう。