※ 各用語の使用例
セッション(ジャムセッション)
演奏するにあたって、必要最低限の準備(リードシートまたは一段譜と呼ばれる簡単な楽譜だけで演奏するなど)で各奏者が即興的に演奏すること。
※「このアレンジは難しいからジャムセッションで演奏するのは少し無理があるかな…」
リードシート(一段譜 メロディー譜とも呼ばれる)
メロディーとコードだけ書かれている楽譜。ジャムセッションで使われる楽譜のほとんどがこの形式の楽譜。
イントロ
曲を始めるために演奏される短い序奏部。一般的にテンポが速ければ速いほど8小節で遅ければ遅いほど4小節。速いか遅いか迷う時は、まずは4小節で待つ。(8小節で待っていたら4小節の時に対応できない)また、ボサノバやラテン等の字スイング以外のリズム時は8小節でのイントロが多い。またジャズでは数曲の例外を除いて決まったイントロはないので、主にコード楽器(ピアノやギター)を担当する演奏者が独自でつけるので、同じ曲でも10人演奏者がいたら10通りのイントロになると思ってください。
※「イントロみんなで演奏しましょうか!」ラテンなどピアノ一人で演奏するのがしんどいと感じた時は他のメンバーを巻き込む。
テーマ(前テーマ 後テーマ)
他ジャンルの音楽ではメロディーと言われるもの。ジャズの場合、曲そのものが演奏の「お題」的な側面があるので、例えるとテレビの討論会などで使われる「本日のテーマは!」と同じような意味だと思ってください。一般的には演奏の最初と最後に、このテーマを演奏する。構成などの説明の時に、その説明が最初と最後どちらのテーマの説明をしているか、はっきりさせたい時に前テーマ 後テーマと区別して言う。(一般的には前テーマとは言わないかな… 最初のテーマとか言ったりしてます)
※「後テーマ、サビまでドラムとデュオで演奏したい」
エンディング(アウトロとも言う)
曲を終わらせるために演奏される部分。ジャズでは曲の一部を2~3回繰り返して終わることが多い。(エンディングを繰り返しなしで1回でバシッと終わらせるのは例外的な演奏となるので、セッションで、そのようにして終わらせるにはコツが必要になります)
カットアウト
ヴァース
この言葉は音楽の中でもジャンルによって使われ方が違うようです。ジャズの世界では本編に入る前の歌詞がついている前奏的な部分を指します。有名なヴァース Stardust <Nat King Cole> 0:13 ~ 1:12 ※ヴァースはルバート(テンポが自由に揺らして演奏すること)で演奏することが多いせいか、この2つの言葉を混同して使ってしまう人が多く見受けられますので気をつけましょう。
※「楽譜にはヴァースが書いていますけど、それはカットでお願いします」
コーラス
ジャムセッションで使われる用語としてのコーラスは、合唱やハモルことではなく、テーマ部の最初から最後までの部分で、ジャムセッションでは基本的に、この「コーラスを繰り返して演奏させる」という前提で演奏することによって即興演奏を行います。
※「1コーラスと2コーラス目、続けてヴォーカルが演奏しちゃいます」
コーラスの小節数について
インタールード
一般的には間奏と訳されますが、ジャズの場合、普通のアドリブソロのことも間奏と言ったりしますので混同されがちです。ジャズの中で有名なインタールードといえば、A Night in Tunisia があります。この演奏の 0:50 ~ 1:06 部分がインタールードと呼ばれているもので、通常この部分はコーラスには数えません。(アドリブソロを取る時に、この部分は演奏されません)
サビ(ブリッジ)
※「ラテンのリズムでサビだけスウィングでお願いします」
前半 後半
※「最初の1コーラス前半をピアノとルバートで演奏して後半からインテンポでお願いします」
逆循
※「エンディングは逆循でいきます」
フェイク(コーラス)
オリジナルのメロディーラインを演奏者が変えて演奏する事
スキャット
ソロまわし
4バース等
セカンド・リフ
※「セカンド・リフ(のコーラス)が終わっても、ドラムは、そのままオープンソロで続けてください」
ヴォーカル・ピックアップ(弱起)
※「ヴォーカルピックアップで出ます。ピアノ、コードください」
構成マーク
リハーサルマーク
インテンポ
※「ヴァースをインテンポでベースとデュオで演奏したいです。ピアノとドラムはコーラスの頭から入ってきてください」
ルバート
※「後テーマ、ヴォーカルはサビからルバートで演奏して、その後のAメロはインテンポでお願いします」
リタルダンド(省略記が rit. のためリットとも呼ばれる)
※「エンディングは逆循で3回目はリットしてください」
アテンポ
BPM
Bets Per Minute の略。意味は1分間の拍数を表しテンポと同義語。パソコンを使った音楽制作で、よく使われる言葉。最近はジャズでも、こちらの言葉を使う人が少しづつ増えているような気がします。
デュオ(の形態)
ギターとのデュオ
ピアノとのデュオ
ベースとのデュオ
ドラムとのデュオ
その他の楽器とのデュオ
ドラムソロ(の形態)
4バース
8バース
コーラス ソロ
オープン ソロ
ヴァンプ ソロ