具体的な普及活動
どうやったらジャズが、より多くの人に広まるか?私なりに考えたことを書く前に、少し個人的な話をさせていただきます。
私には中学生の娘がいまして、サッカーをやっています。サッカーを始めたきっかけは娘が幼稚園の時に、ちょうど女子サッカー日本代表がワールドカップで優勝しました。その時の澤選手の活躍を見てて「サッカーをやりたい!」と言い出し、近所にある少年女子サッカーチームに入り、今も続いています。
これをジャズに置き換えてみると、どうでしょうか?(その他の弱小団体も同じだと思います)
問題その1
幼稚園児でなく、せめて高校生でもいいです。それでも彼ら彼女がジャズの演奏を耳にするきっかけが、どのくらいあるのでしょうか?ジャズを演奏している人に聞いてみると演奏するようになったきっかけは大学生になってからのサークル活動が多い気がします。
問題その2
仮に高校生の時にジャズを聴いたり、何らかのきっかけで興味を持ち「やってみたいな」と思ったとしても、まずどこへ行っていいかわかりません。学校にジャズが演奏できる部活があれば良いのですが、それはごくごくまれな話であって、行くとしたら音楽スクール的な場所ではないでしょうか?しかし、これは部活動を始めるのとは違い金銭的にも気軽に始められるようなものではないと思います。
一方、大多数の野球選手、サッカー選手の始めた場所って、選手のお父さんお母さんがコーチをやっているような地域のスポーツチームではないでしょうか?そこで誰もが認めるようなセンス抜群の子が次のステップに進む。そんなシステムが出来上がっていると思います。
私は、このような感じでジャズを普及させるために、スポーツ界のようにジャズに興味を持ってくれた中高生が気軽に集まり始められ、ジャズを学べる場所を作りたいと考えています。
ただし、これらの活動は正規の仕事・ビジネスとしては成り立たないというか、ビジネスとしてするべき性質のものではなく、ボランティア的な活動がベストではないかと考えています。そうなると仕事としてジャズを教えている私には矛盾が生じますし、その前にボランティア活動では、限界があるのでは?など、いろいろと問題が出てくるとは思いますが、できることから確実に、少しづつでもいいので、前に進めていきたいと思います。