カテゴリー: ジャズ理論

2くらいから始めるジャズ理論 ’22 課題1

下記の曲で使われいるコードの中からダイアトニックコードだけを抜き取り、機能、和音記号、コードスケール、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ のところにはカギ括弧と矢印を使って分析してみよう。またこの曲のキーであるFの全てのダイアトニックコードのコードスケールをスケールディグリ―と共に書き出してみよう!

◎下記リンクをクリックしてコード譜を印刷して問題を解いてみてください。

http://hirotoyo.net/wp-content/uploads/2022/10/days-of-wine-and-rosesthe-ジャズ理論課題1-1.pdf

ジャズ理論 分析問題

各種のコードが特徴的に使われている実際のスタンダード曲で、分析と解説をしていきます。
分析が慣れるまでは以下の手順で分析してみてください。
(慣れてきたら曲の冒頭から順に分析できるようになります)


-1 ドミナント7thコードを中心に分析して矢印や、カギ括弧を書き込む
-2 転調の有無を確認
-3 ダイアトニック コードの分析をする
(あきらかに転調と分かる部分は一緒に分析してしまう)

②  残ったコードの中から、さらにドミナント7th を中心に分析して
   Sed.D・Ext.D・Sub.D・SFD、それに付随されるRelコードの分析をする

③  さらに残ったコードに対して、M.I.・Dimコード等で分析します

④  レフトハンドヴォイシング(ピアニスト用)とコードスケールを書き出します。
  ※LHVは慣れるまではコードスケールから基本の4音の形で出してください。
   そこから曲想やメロディの高さに合わせ、音を抜いたりして微調整します。

上記と同じ分析の仕方なのですが、もう少し細かく説明しているのが、こちらになります。
ジャズ理論のページを、まとめているページにも載せてあるものです。

※  下記の分析は、あくまでも可能性の一つです。分析には、いろいろな解釈があり、同じ曲の演奏中に、途中から解釈(スケールやコードの響き)を変えることは、よくあることです。以下の分析は、私の考える「これが一番素直な考え方かなぁ」というのを基準にあげておきました。もし、ご自分で出された分析が私の分析例と、違っていても、即間違いではありません。

分析問題

①  まずはハ長調、転調なし(解釈では転調ありにもなりうる)
  Take The “A” Train  分析例  印刷用  

②  短調の曲の分析 転調あり(平行調)
   Beautiful Love   分析例  印刷用

③  5つのセカンダリードミナント(要するに全種類!)が出てくる曲
   If I Were A Bell   分析例  印刷用

④  エクステンディッドドミナントとリレイティッドコードが出てくる曲
   Scrapple From The Apple   分析例  印刷用

⑤  サブスティチュートドミナントが出てくる曲
   One Note Samba  分析例  印刷用

⑥  スペシャルファンクションドミナントが出てくる曲
   The Girl from Ipanema  分析例  印刷用

⑦  モーダルインターチェンジコードが出てくる曲
   The Man I Love  分析例  印刷用

⑧  ディミニッシュコードが出てくる曲
   Someday My Prince Will Come  分析例  印刷用 

印刷用  分析問題 全問題と解答

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ヴォーカルジャムセッションにおいてヴォーカリストが必要なスキル「4+ α 」 その1「必要最低限の説明」について

演奏する上でどんな時でも絶対に必要な情報はテンポになります。それ以外の情報(リズムや構成等)は、ジャムセッションは多くの前提によって進められますので場合によっては全く伝えなくても大丈夫です。ただし、前提と違う場合には必ず説明が必要になってきます。

テンポ
いろいろな伝え方があり、これが正解というのは特にないと思いますが(伝わればOK)一番確実な方法は4分音符を叩きながらメロディーを歌うことです。ちなみにテンポを提示する時に「スローでお願いします」と言われる方が多いですが(正確にはスローはテンポを表す言葉ではなくリズムを表す言葉)テンポ60も80もスローの範囲内です。ただしヴォーカリストにとっては、歌詞の問題もあって演奏しやすくなったり難しくなったりすると思います。自分の演奏をなるべくベストの状態で演奏するためにも歌いたいテンポを自分で出し相手に正確に伝える術を身につけてください。
リズム
①「Misty のスロー」「All of Me のスウィング」「イパネマの娘のボサノバ」など、ある程度リズムのイメージが固定化されているのはリズムの提示を省略しても構わないと思います。※当然「Misty をサンバで」等、一般的ではないイメージで演奏をしたい時は確実に伝える必要があります。
②「Fly Me To The Moon」 や 「Day By Day」  など、スウィングかボサノバか、イメージが分かれてしまうような曲は「Fly Me To The Moon をボサノバでお願いします。テンポは・・・」のように、リズムを指定した方が間違いないです。
③ラテンやファンクのリズム(スウィングとスロー以外)はジャズミュージシャンにとっては専門外になりますので、ほとんどの場合演奏者のフィーリングによって演奏されますので10人いれば10通りの演奏になると思ってください。自分のイメージは大事ですが、それをそのまま演奏してもらうのは現実的には難しいので、この手のリズムを演奏する時は、出てきたリズムに対して自分がどう反応していくか?そこを楽しみましょう。

どうしても必要な構成等
たとえば、「最初のワンコーラスはピアノとルバートで」という説明を省いても、もし演奏が出来たとしたならば、それはもうテレパシーの世界です。その特集能力は違うことに使った方が人類の為になるでしょう。「最初のワンコーラスはピアノとルバートで」等は必ず伝えなければならない情報です。

一方でピアノトリオで伴奏してもらっている時に、テーマが歌い終わりピアノソロの後にベースソロも演奏してもらいたい時、きっちりと指示をする必要は、あまりありません。(もしベーシストがベース?って顔をしたらウインクをしてあげましょう!その程度でオッケーです)その理由は、その編成、そのタイミングでヴォーカルが何かしらの演奏をしない場合はベースソロ。というジャムセッションの前提があるからです。これらの前提は、スポーツや社会のルールと違って(ルールブックや法律のように)文章でまとめられているものではないので、実際のセッションで一つ一つ経験して積み重ねていくしかないものと思われます。(暗黙の了解に近いものです)


どうしても必要な情報例
①「Night and Day をボサノバのリズム(スウィングの可能性もあるので)でヴァースをドラムとデュオで演奏したいです。ベースとドラムはコーラス頭から入ってきてください」
たとえ、その曲のいつも聞いているお気に入りの音源が、こういうアレンジだったとしても、それはジャズの中では、あくまでも「その演奏でのアレンジ」ですのであり、「その曲そのもののアレンジ」ではないので、その都度説明が必要です。

②「スウィングしなければ意味ないね」をヴァースからコーラスに移る時に、コーラスの頭からダブルタイムで演奏してください」
演奏途中でテンポを変える時は誰かにテンポを変えるきっかけを作るケースが多いです。その時に誰にきっかけを任せるのかを事前に決めておくのは必要なことになります。上にあげた例は、「誰かにテンポの変化のきっかけを任せる」の例外的なパターンで、全員で事前に決めていた場所で一斉にテンポ等変えるパターンです。

特に伝えなくてもよい情報
①(スローの曲などで)「ヴォーカルはサビから戻ります」
これは、その曲がスローで1コーラスが32小節だった場合は、ほぼ間違いなくそうなりますので伝える必要はありません。

②「エンディングはラスト3回繰り返しです」
ほとんどの曲の場合、エンディングの選択肢は2~3択なので、演奏でしっかり提示してもらえれば大丈夫です。また、この言葉のままだと、どの部分を3回繰り返すのか分からない場合が多く、また演奏者の多くは、たとえはっきりしなくても「ま、行けば分かるでしょ」ってことで特に確認したりはしません。それでもって結果は・・・(-_-;)  あるある話です。

練習曲Ⅲ 課題4/18

練習曲Ⅲ F Blues  
課題4/18 コードトーンから出来るフレーズパターン(基本形編)

他の課題に進むときはこちらから

コードトーンを使ったフレーズ作りをしていきます。会話で言ったら「単語」にようなものと思ってください。その覚えた単語(フレーズ)をコード進行(文法)の流れに沿って各コード毎に微調整させていきます。

※YouTubeの音源には基本の 1 3 5 7 のパターンの他 5 7 3 1 のパターンを演奏しています。

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伴奏音源(BPM80)

伴奏音源(BPM100)

伴奏音源(BPM120)

練習曲Ⅰ 課題17/20

ここからアドリブ習得は最終段階です。今まで、別々に練習してきたコードトーンによるアドリブと、コードスケールのアドリブを統合していきます。まずは2小節ごと等、小節数を決めてコードトーンによるアドリブと、コードスケールのアドリブ を交互に演奏していき、最後にランダムにパターンを交代していきます。ランダムに弾く時に得意な方をついつい弾きがちだと思いますが、最初のうちは、練習だと思って意識的にコードトーンによるフレーズ、コードスケールによるフレーズなるべく五分五分になるようにしてください。

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練習曲Ⅰ 課題16/20

① まずはリズムパターンを決めて、そのパターンに当てはめながらコード進行に沿って、スケール+半音を機械的に演奏してみましょう。(パターンを自分でも作ってみましょう!)

② 課題 16-1/20 に慣れてきたら今度は、シンコペーションのリズムを意識しながら、自由なリズムで コード進行に沿って、スケール+半音を機械的に演奏してみましょう。

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練習曲Ⅰ 課題15/20

※ 音域が広め(2オクターブ以上)の楽器用(ピアノ・ギター等)

※ 音域が狭め(2オクターブ以下)の楽器用(管楽器等)

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練習曲Ⅰ 課題14/20

① まずはリズムパターンを決めて、そのパターンに当てはめながらコード進行に沿って、スケールを機械的に演奏してみましょう。(パターンを自分でも作ってみましょう!)

② 課題 14-1/20 に慣れてきたら、今度は、シンコペーションのリズムを意識しながら自由なリズムで コード進行に沿って、スケールを機械的に演奏してみましょう。

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